”社会参加”の意味
私のこの留学のテーマは「社会参加」です。
留学先のエグモントで1週間生活をする中で,少しだけ「社会参加」の意味を自分なりに説明できるようになったので,そのことについて書きます。
(学校から8kmのところにあるOdderは多分,地元の三次市くらい。)
1. 「社会」とは何か
2. 「参加」とは何か
3. 「社会参加まで考える」とは何か
【1. 社会とは何か】
僕の中で,社会を表す英単語は2つあります。
"Society"と"Community"です。
自分の中での2つの意味の違いは,Societyの袋の中にたくさんのCommunityが入っているということです。どの集団を見るのかによって,「社会参加」の表す「社会」がSocietyなのか,Communityなのかが変わってくると考えています。
Communityってどういう意味なのかということも考えてみました。
今の自分が考えるCommunityとは,「なんらかの接点(共通点)をもって集まった集団」のことです。
「同じ大学で同学年・同学科の人たちの集団」
「同じ留学先で同じ国籍の人たちの集団」
「同じ家族という集団」
この接点(共通点)を持って集まった集団が"Community"だと勝手に自分で意味づけしています。
1. 社会とは何かのまとめ
社会には SocietyとCommunityの2つがある。
Socieyの袋の中にCommunity(接点をもつ集団)が複数存在している。
【2. 参加とは何か】
僕の考える参加とは,Communityに所属している(メンバーの一員であることを自分も他の人も相互に認めている)ことだと考えています。
だから,Communityの中心で話を盛り上げて意思決定をするような人は,もちろん参加しているし,Communityに居心地の悪さを感じていて,今まさに抜けたいと思っている人も参加はしていると思います。
上記のように,「参加には様々な形がある」のではないかと考えています。
例えば,脳卒中の後,障害を残して退院される患者さんについて。
自宅に復帰して,自分でできることは自分でしながら,なおかつ家族の中で何か自分の役割を持って行動している人は,家族というCommunityにポジティブな形で参加していると思います。
一方で,自宅に復帰はしたけれど,必要な時に家族のサポートが得られず,ベッドの上でずっと寝たきりになっている人も,おそらく同じ家族というCommunityに参加はしているけれど,本当にその参加の形でいいのかはわかりません。
自分のこの留学先での一週間,自分の居場所(Community)を探し続けた結果,上記のように考えました。
2. 「参加」とは何かのまとめ
参加とはCommunityに所属していること。
参加には様々な形がある。
【3. 社会参加まで考えるとは何か】
「社会参加まで考える」ときには今まで書いてきたことから,次のことが大切なんじゃないかと考えています。
・対象者がどんなCommunityに所属しているのか
・これまでそのCommunityにどんな形で参加していたのか
・引き続きそのCommunityに参加するにはどんな形が現実的に最善なのか
・新たに別のCommunityを紹介する必要性はあるのか
・その場合に自分(理学療法士側)がどんなCommunityを知っているのか
まだ,1週間なので,今後どう考えがアップデートされていくかわかりませんが,目の前のこと一つ一つに丁寧に考えて,行動して,楽しんでいけたらいいなと思います。
(デンマークの飛行機雲は縦向きが多い気がする。なんでかはまだ考えてないけど。)
(水平線がカラフルなオーフス海。手袋を落としました。)
(食事は特産のじゃがいもと豚肉を使った料理が多い。どっちもスーパーでは日本より少し安いくらいの価格!)
(金曜日の夜はパーティー!言葉がわからなかろうが電動車椅子だろうが飲んで踊って騒ぐ。先生の歌がうますぎる。)
開始!!
1月7日の夕方,いよいよ自分が約半年間生活するエグモントホルケホイスコーレに到着しました。エグモントについては,また改めて書くとして初日を終えて感じたことを書きます。
とりあえず,初日の感想を一言でまとめると圧倒されました。
いろんなものに圧倒されたのですが,その中でも一番圧倒されたのが言葉。
エグモントにいる学生216名のうち,210名がデンマーク人(残り6名が日本人)なのもあって複数で話すときはもちろんデンマーク語,食事中の会話をもちろん自分がいなければ全てデンマーク語です。学生のデンマーク人の中には,英語ができない人もいるそうでどうしてもデンマーク語がメインになるそう。
留学前にはほとんど英語で授業と聞いていたので予想外すぎたのと,デンマーク語がわけわからなすぎて「あれここに何しにきたんだっけ?(何ができるんだろう?)」という疑問が200回くらい浮かんできました。
特に食事中に会話から置いていかれるのか一番堪えてるところです。
例えるならば,大人数の飲み会で話し相手がおらず黙々と一人でご飯を食べる感覚です。
いや,でも今回の留学のテーマは「社会(Community)への参加」。
どうやって,デンマーク人コミュニティーの中に参加して行くのか。
コミュニティーから”浮く”感覚って結構きついなと思いました。
だからこそ,「コミュニティーに参加する(混ざり合うとか溶け込むの方がしっくりくる)」ってなんなのか,どいうプロセスなのか,自分自身で体験して自分なりの意味づけをしたい。
それができなければ,ここにきた意味は無いくらいに思ってます。
そう考えると,今の自分とデンマーク人学生のコミュニティーの距離が遠い(かなり浮いてる)方が,やりがいがある気がしてきた。
情報量が多すぎて,あまり思考は回っていませんが,とりあえず失敗を恐れず積極的にコミュニケーションをとることを大切にして,エグモントでの2日目を過ごします。
支離滅裂な文章になりましが,ここまでにします。
今日の自分の体験から学んだのは,
「コミュニティーから”浮く”感覚は結構きつい」
ということです。
今後は,自身の社会参加以外にも,「エグモントがどんな学校なのか」「エグモントで何を学ぶのか」「そもそもホルケホイスコーレって何?」といったところも書いていけたらと思います。
それでは!
(エグモントがあるのは海岸沿いの田舎。夜は星がすごく綺麗。)
(コペンハーゲンから出る電車。自転車とペット連れに優しい。)
(コペンハーゲンから一駅のValby駅出口。デンマークって綺麗なイメージだけど意外とゴミが多い。特に吸い殻。)
(デンマークからの月。留学前に買ったカメラの性能を自慢したくて載せました。)
到着!!
デンマーク到着しました!
これからは留学で感じたことをこのブログに書いていこうと思います。
今回の留学のテーマをものすごくざっくりいうと「社会参加(Community Participation)とは何かを探ること」です。細かくいうと,社会参加と就労・文化・政治・医療・娯楽・教育・福祉など様々なサブカテゴリーをイメージしてますが,それは後々具体化していこうと思います。
この留学の中で,自分がやりたいことの一つが「自分自身がどうやって社会参加するのかを言語化する」ことです。
全ての人の社会参加に対して,自身の経験が応用できるとは限りませんが,他人の社会参加を支援するのであれば,自分なりにでもそのプロセスを言語化しておかないと「なんとなく」その人たちと関わってしまいそうな気がしたので。
昨日,早速空港に到着しましたが,本当に右も左もわからず泣きそうでした。いや,本当は学科のみんながくれたアルバムの1月のページを見て少し泣きました。
キャリーケースは届かず,Wi-Fiはうまく繋がらず,切符の買い方はわからず,宿は間違えてスウェーデンのAirbnbを予約していたことに気づかず,完全に社会からポツン状態でした。
ここをスタート地点にして半年後に自分がどんな社会に参加しているのかしていないのか…
ちなみに昨日は,現地の人に電車の使い方や道を聞きまくって,なんとかAirbnbにたどり着き,街をぶらぶらすることができました!人って優しい。
(今回のAirbnbは中国とNYの学生と一緒!一緒に街ブラしてくれた)
(部屋からの眺め!ええ感じ)
(なんでヨーロッパの建築物は綺麗に見えるんだろう。疑問。)
今日の学びは,
「社会参加の第一のステップはその社会の人との繋がりを作り,コミュニケーションをとること」
まだ始まったばかりですが,地に足をつけて一瞬一瞬を全力で考えて,行動して,楽しんでいこうと思います。
(ちなみにAmebloから引っ越しして来ました!以前のブログはこちら)